作者のご紹介

○ 生い立ちと原風景
私は、1931年鹿児島・鹿屋・浜田に生まれました。朝な夕なに見る錦江湾は光り輝き、明るく希望に燃える風情でした。生家の左方は岬が重なり佐多岬へ続き、湾口には薄ぼんやりと硫黄島が見えていました。正面は山川・開聞岳・指宿のある薩摩半島が広がり、右方には噴煙たなびく桜島、少し振り返ると高隅の峰が聳え風光明美な生地でした。人は人情味厚く進取的で積極的な気風の地に生まれました。これが私の人生の出発点であり原風景となったと思います。

○ 教育と画業の両立は大変だったが頑張った
父が高齢となり東京の美術学校に行くことが出来なかった私は、鹿児島大学の教育学部美術科に進みました。卒業後は県内中学校の美術教師をしながら南日美展に出品していました。しかし、東京で本格的な絵や美術教育の勉強をしたいという願いはおさまりませんでした。そこで1955年に東京都の美術教師の試験を受けて中学校の美術教師になりました。そして独立美術展に出品しながら油絵を学びました。教師になると教育そのものに力を入れなくてはならず必死に働きました。お陰で教育面では悔いは無く、良い教え子達に囲まれて幸せです。しかし画業では厳しく夏休みに制作に専念する程で100号の油絵3点ぐらいは毎夏描いていました。しかし、本来の画業に専念するには、時間が足りず定年後がチャンス考えて取組みました。そして、明るい色調の動きのある独自の画風を創り上げることが出来たように思います。

○ 生涯学習の指導と品展の企画出品を通じて
今は、都の教職員OBを集めて絵画や陶芸の指導と作品展を実施しています。また千代田区を中心に、ちよだ文化連盟の代表幹事として運営や企画にあたりながら絵を描いています。この度は初めてネットを通じて世に紹介する次第です。暫時画面に掲載しますので、ご講評ください。

○ 現在
ちよだ文化連盟代表幹事
(社)東京都教職員互助会
生涯学習連絡会代表世話人
多摩みどりサロン代表

○ 連絡先
Email toshimizu_art@peach.plala.or.jp